この世界は現在、急速に情報社会が発展していて、今この時も情報が増え続けている。(下図)そして近い未来、現在よりも膨大な情報を活用したプロジェクトを行うようになるだろう。しかし、膨大な情報を人間が直接処理することは現実的に不可能であり、むしろこれからはいかに情報を捌いていけるかが情報社会における主要な課題となるだろう。そこでこの課題を解決すべく、将来的にパッケージマネージャのエコシステムを用いたコンピュータシステムが開発されると私は考えている。また、そのシステムを活用することで、複雑な情報を効率良く適切に捌き、健全性を保ったまま情報を扱う仕組みを構築することができるはずである。

まず、前述した課題が将来どう生じてしまうか考えてみた。情報は様々な場所で利用されており、それは扱う上で我々にしばしば何かしらの制約を課す。例えば数学の証明の場合、イコールには両辺を同じにするという制約が生じ、その制約のもとで証明を成り立たせることができる。情報を扱う上でも同様のことが云え、その制約は保守する必要があり、そうでなければ破綻してしまう。しかし、その制約自体、将来的には人間が保守するものではなくなると私は考える。なぜなら、情報が増え続ければいつかは人間が把握しきれない量となり、前述した制約の検証が情報全てには行き渡らなくなるからだ。そうなると、未来では情報が適切に検証されている保証がなくなってしまい、その情報によって生みだされたものの健全性が欠けてしまい、情報を扱うことが困難になってしまう。そこで、コンピュータを使った情報を健全性を保ちながら効率的に捌くシステム、いわば基盤が必要となってくるだろう。
「情報」という概念は抽象的であり具体例は幅広く膨大に存在する。そのことから、基盤の開発のためには、コンピュータがそれら具体例全てを扱うために情報を抽象化する必要あるだろう。私は、その基盤としてパッケージマネージャにおける依存関係のパラダイムが応用可能であると考えている。なぜなら、その依存関係はまさに情報の制約を検証するための仕組みだからだ。パッケージは情報とみなすことができ、それを扱う上でのバージョン等の衝突防止は制約とみなせるのである。また、依存関係はパッケージの繋がりを記録するためのものでもある。それは情報の関係性を示すものだ。ゆえに、パッケージマネージャは情報を扱う基盤の具体例といえる。そこで私は、パッケージマネージャをより抽象的にした、いわゆるデータマネージャという基盤を作ることで、冒頭にて述べた課題を解決することができると考えている。また、前述した以外にも、データマネージャは以下で取り上げるような様々な場面でも活用されると考えている。
データマネージャは合理的に情報を管理するものであり、“情報の依存関係”に欠陥がないことを保証する。これは様々な理論の展開に応用が可能で、例えば教育の現場でも応用が可能だと考えることができる。学校で学ぶ数学では、四則演算といった将来の学習に必要な知識を前提とした学ぶ。これは教育内容という情報の依存関係として捉えることができるだろう。そのように考えれば、前提知識を含む情報をピンポイントに整理および出力する教育ツールとしてデータマネージャは応用が可能だ。また、生成AIの思考を解析することが困難であることに関して、データマネージャを生成AIの学習モデルと連携することで、思考を解析できるのではないかとも考察する。元来、情報は抽象的なものであるため、前述したこと以外にも応用可能なことは多くあると考えられる。これはデータの活用方法の新しい方向性であるといえるだろう。
このように、データマネージャを活用することで、将来的にはデータは柔軟性に富み、かつ隅々まで取り扱えるようになり、人間社会の多岐にわたって世界の合理化を進めるものとなるだろう。しかし、単純にそれは良い面だけではないと考えられる。隅々まで依存関係を明確にするという行為は、“理論的に全ての情報をまとめる”ということであり、それは森羅万象をまとめる行為に近しい。それは“理論的ではない事象を否定すること”であり、感情論といった人間的なものを追放するものと思われる。今後実現しうる情報社会は、こういった倫理的な問題も引き起こすと推察され、データマネージャを適切に扱うには全人類への理解を図った上で法整備などの社会的な体制を整えていく必要があると考えられる。もし私が考えるデータマネージャが実現したのなら倫理的観点も視野に入れ、社会に受け入れられるものとなるよう十分に検討していくことが新たな課題となるだろう。
この文章は高校3年生の時、第三志望の大学進学の際に提出する予定だったレポート。ただ、滑り止めで第一志望が受かったので、このレポートは提出をすることはなかった。だからとりあえずここに書き残してみる。 ちなみに、ここで述べるデータマネージャとまではいかないが、知識管理には昔から関心があるからここで述べたナレッジAIブラウザも思いついた。
ちなみに、昔のウェブサイトにあったブログに投稿していたが、ウェブサイトをリニューアルした際にブログをしずかなインターネットに移行していた。 でも、結局、記事系は全部はてなブログにまとめることにしたから、ここで再投稿した。